今回のテーマは「採用成功の鍵:やってはいけない会社の雰囲気の伝え方」です。
やってはいけない会社の雰囲気の伝え方
前々回の動画では、株式会社プレシャスパートナーズさんが、2024年卒の大学生を対象に「就職活動に関する調査」を実施した結果をお伝えしました。
就職活動時に知りたい情報の1位は「会社の雰囲気」、2位が「経営者の考え方や人柄」、内定先の決め手の1位が「社風や雰囲気」でしたね。
「経営者自ら、会社の雰囲気や社風について語るのが良い」ということでした。
前回は「会社の雰囲気の正しい伝え方」と題して、動画でつたえるメリットをお伝えしました。
では、正しくない、つまりやってはいけない会社の雰囲気の伝え方って、どういうものでしょうか?
今回は、「会社の雰囲気の間違った伝え方」と「求職者が信用しない可能性のある、会社の雰囲気を表す表現」をお届けします。
会社の雰囲気の間違った伝え方
虚偽の情報
会社の雰囲気を良く見せるために虚偽の情報を提供することは、信頼性を損ねる結果となります。
求職者が実際の雰囲気と異なることに気付いた場合、企業の信頼性やブランドイメージが損なわれる可能性があります。
スクリプト化された表現
社内の雰囲気や社員の声をスクリプトに基づいて演じることは、人工的で不自然な印象を与えます。
求職者は本物の人柄や本音を求めており、スクリプトによる演技では企業の本当の姿を伝えることができません。
ポジティブな要素のみの強調
「企業側の情報は良いことしか言わないので信用できない」と、求職者から指摘される原因になります。
求職者はリアルな情報を求めており、会社の強みだけでなく、課題や改善点についても正直に伝えることが重要です。
一時的なイベントの情報だけの使用
一時的なイベントなどの写真や映像だけを使用して会社の雰囲気を伝えることは、マイナスになる場合があります。
社内文化を伝えるためには、長期的な視点で写真や映像を活用し、普段の会社全体の雰囲気や社員の声を継続的に伝える必要があります。
求職者が信用しない可能性のある、会社の雰囲気を表す表現
次に求職者が信用しない可能性のある、会社の雰囲気を表す表現をいくつか、ご紹介します。
「アットホームな雰囲気」
この表現は非常に一般的であり、求職者に対して具体的な情報を提供していないため信用されにくいです。
具体的な例や社内の実際の様子、文化やコミュニケーションスタイルについての詳細な説明がない場合、単なる言葉の抽象的な表現と受け取られる可能性があります。
「チームワーク重視」
チームワークは多くの企業で重要視される価値ですが、この表現が単なるキャッチフレーズになっている場合、求職者は具体的な根拠や具体例を求めることがあります。
実際のプロジェクトや活動でのチームワークの実例や、どのようにチームが機能しているかについての詳細な説明がない場合、信用されにくくなります。
「自己成長の機会が豊富」
自己成長の機会は求職者にとって重要な要素ですが、この表現があまりにも抽象的で具体性に欠ける場合、信用されにくいです。
具体的な研修プログラムやキャリア開発の取り組み、社内外での学習機会や成長サポートの具体的な例がない場合、求職者はその言葉が実際に裏付けられているか疑問を持つかもしれません。
「柔軟な働き方」
柔軟な働き方は多くの求職者にとって魅力的な要素ですが、この表現が具体性に欠けていたり、具体的な制度や取り組みが明示されていない場合、信用されにくいです。
例えば、リモートワークの可否やフレックスタイム制度、ワークライフバランスを支援する具体的な取り組みについての説明がない場合、求職者はその表現の実態について疑問を持つかもしれません。
「風通しの良い環境」
風通しの良い環境”は、オープンなコミュニケーションや意見交換を促進する環境を指すことがあります。しかし、この表現が具体的な実例や文化への言及がない場合、求職者はその言葉が空虚であると感じる可能性があります。
具体的な意思決定プロセスやフィードバック文化、社内のコミュニケーション手段についての具体的な説明がない場合、信用されにくいと感じられます。
「自由な働き方」
自由な働き方は求職者にとって魅力的な要素ですが、この表現が具体的な制度やルールに基づいていない場合、信用されにくいです。
例えば、フレックスタイム制度やリモートワークポリシー、自己管理の重要性についての具体的な説明がない場合、求職者はその言葉が実現可能なものか疑問を抱くかもしれません。
「クリエイティブな環境」
クリエイティブな環境は創造性を重視する会社の魅力的な要素ですが、この表現が具体的な取り組みやサポートに欠けている場合、信用されにくいです。
具体的なアイデア発表のプロセスやプロジェクトでの創造性を促す取り組み、社内文化でのクリエイティブな活動についての詳細な説明がない場合、求職者はその言葉が実際に反映されているか疑問を持つかもしれません。
信用してもらうための対策
これらの表現が信用されない理由は、抽象的で具体性に欠けているためです。
求職者は具体的な事例や実際の取り組みを通じて、会社の雰囲気や文化を理解しようと思っています。
「より具体的な説明や具体例を盛り込んだ募集要項は、求職者に対して信頼性を与えることができます。
さらに、NO編集の社員インタビュー動画や、一般的な日の休憩室での談話動画など、飾らない日常の動画を、継続して発信することで、求職者は自分の入社後イメージがつかめるので、効果的です。
まとめ
今回は「採用成功の鍵:やってはいけない会社の雰囲気の伝え方」をお伝えしました。
- 良いところだけでなく、課題も伝える
- 演じるのではなく、ありのままを見せる
- キャッチフレーズ的な表現だけでなく、具体例も合わせて伝える
- 編集で加工した動画ではなく、日常を伝える
会社の雰囲気を伝えるのは難しいですが、求職者が1番知りたい情報です。
難しいけれど、うまく雰囲気を伝えることができれば、応募者の増加に確実につながりますので、頑張ってみてください。