今回のテーマは「採用サイトの動画活用」についてです。
大手企業を中心に、採用サイトに動画を掲載するケースが増えています。
自社でも動画を入れたいなあと思っている採用ご担当者さんのために、シリーズでお伝えします。
魅力が伝わる社員座談会動画の作り方
採用サイトに動画を掲載するメリット
まずは、大前提となる、採用サイトに動画を掲載するメリットからお伝えします。
レバレジーズ株式会社が運営するcareer ticket (キャリアチケット)と、株式会社プルークスは、合同で就職活動生を対象に「就職活動におけるスマートフォンの活用と採用動画視聴に関するアンケート調査」を実施しました。
2021年版では、約7割以上の就活生が、採用動画視聴で「志望度が上がった」と回答。
採用動画は「あったほうがいい」と回答する学生は9割でした。
・情報量の多さ
動画は、視覚的に伝えるため、より多くの情報を伝えることができます。
会社の雰囲気や、先輩社員の人柄など、1度に多くの情報を伝えることができます。
・印象に残りやすい
テキストや写真は、流されてしまいがちですが、動画は目立ちます。
また、印象に残りやすいので、複数の応募候補企業の中で最終的に勝ち残る確率が高まります。
社員座談会動画を掲載する理由
社内の雰囲気を知っていただくには、社員座談会動画より伝わるものはありません。
社員同士の関係性や、チームワーク、仕事のすすめ方などが、アイコンタクトや、視線のそらし方など、ささいな仕草からでも、伝わります。
ある意味、怖くもありますが、入社後にイメージと違うと言って、すぐにやめられてしまうよりも、ありのままを動画で伝えた方が、会社にとっては良いことです。
仲が良いといっても、なあなあで何でも許される職場より、緊張感のある、できていないところを指摘し合える職場を求める人もいます。
座談会のテーマは何が良いのか
それでは、社員座談会動画で話し合うテーマは、どのようなものが良いでしょうか。
「私たちの働く環境」
社員同士が働く環境について、意見や感想を話し合います。
職場の雰囲気、チームワークなどについて、男性・女性それぞれの意見、ベテランと新人など色々な立場からの意見があると良いですね。
「成長とキャリアのサポート」
入社前と入社後の成長の変化や、会社がどのような研修やキャリアサポートを提供しているのか、サポートの良かった点などを話し合います。
昨年入社した社員と、研修担当者との対談で「最初はめっちゃ怖かった」などの本音が出ると盛り上がります。
つまり、入社当初は怖かったが、今は面と向かって「怖かった」と言える仲ということが伝わります。
「チームワークと協力」
プロジェクトの成功事例やチームメンバー同士の連携方法、お互いのサポートや助け合いのエピソードを共有します。
仕事だけでなく、社内行事や、飲み会の時の話し、プライベートでも付き合いがある場合は、エピソードを交えて話していただきます。
「ワークライフバランスと働きやすさ」
柔軟な働き方や福利厚生制度、休暇の取りやすさなど、会社が働く環境の向上にどのような取り組みをしているのかを話し合います。
福利厚生制度は、制度を言葉で書き連ねてもあまり魅力に感じないので、社員座談会の中で自然と様々な制度があることをアピールできると良いですね。
失敗を最小限にする注意事項
動画1本1本の目的を明確にする事は重要だが、作り込まない
採用動画が注目されているので、「採用動画」で検索をするとたくさんのノウハウ記事が出ています。
その中には、社員座談会動画でも、目的を明確にして、目的に沿ったシナリオの作り込みが大事と、書いている記事があります。
わたしは、この意見には、真っ向から反対します。
求職者は、会社のいつもの雰囲気、ありのままの社風を知りたくて動画を見ているのです。
社員には、自分の言葉で語ってもらいましょう。
私は、雑談の時からカメラをまわし、いつの間にか本題に入っているという方法をとっています。
座談会はファシリテーターの方にだけ、主旨とテーマをあらかじめ伝えて、あとは好きなように話していただきます。
あまりにもグダグダになると、これはいけないと思い、みんなの意見をまとめたり、良い言葉を引き出そうとリーダーシップを発揮する人も出てきます。
それもみんな、職場の雰囲気です。
そのリアルな感じが、求職者にささるのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「採用サイトの動画活用」魅力が伝わる社員座談会動画の作り方
をお伝えしました。
採用動画は、なるべく作り込まず、ありのままの会社の雰囲気を伝える努力をしましょう。
入社後のギャップがなくなるので、退職者が減ります。
ぜひ座談会動画を取り入れてみてください。