今回のテーマは【リファラル採用】「中小企業あるある」です。
大手企業が続々と始めているリファラル採用ですが、中小企業は大手のマネをしてはいけません。
リファラル採用は、大手企業と中小企業のやり方は、まったく別です。
中小企業が大手企業のマネをすると、まず大失敗します。
リファラル採用において、中小企業が大手企業をマネして大失敗する原因を徹底追求!
そもそも、大手企業の場合は、みんなが知っている有名企業で、あこがれの職場です。
新卒で応募して、書類選考で落ちた経験があるかもしれません。
そもそも、入れっこないとあきらめていた会社に、中途採用で入れる可能性があるとしたら、どうしますか?
たまたま友人がいるということで、入社できるかもしれないチャンスがあったら、応募しますよね。
ところが、無名の中小企業は、軽い声かけでは、今働いている会社をやめてまで、入社しようとは、思ってもらえません。
コネ(縁故)採用 VS リファラル採用
ここで、コネ採用とリファラル採用の違いをおさえておきましょう。
コネ採用は、社内で上の地位にある人の親族など、企業に関係する有力者が関わる採用方法です。
会社に対して影響力を持つ人の推薦なので、紹介者と会社の関係性が優先されるでしょう。
そのためコネ採用では、面接や書類は形式的なものに過ぎず、採用は確定と言っても過言ではありません。
一方でリファラル採用は、社員はもちろん、会社のことをよく理解している人であれば紹介が可能です。
リファラル採用は、必ずしも採用されるわけではないため、採用は確実とは言えませんが、コネ採用よりも公平な審査が行われます。
リファラル採用が人気なワケ
・景気回復で採用コストが急騰
近年、景気回復に伴い、企業の採用コストが急騰しています。
広告費や採用イベントへの投資が増加し、採用活動に多くの予算が割かれています。
このような状況下で、リファラル採用は費用対効果が高い手法として注目されています。
・新卒の早期退職が深刻化
新卒の早期退職が深刻化しているという事情もあります。
若手社員が、入社後間もなく退職するケースが増えており、これによって企業は、採用・育成にかけたコストが無駄になるという懸念があります。
リファラル採用は、既存社員が自身の知人や友人を推薦することで、採用後の定着率を高める効果が期待できます。
【リファラル採用】中小企業あるある
1)会社に合わないレベルの人に声をかけてしまい、不採用になり、人間関係がおかしくなった
原因: 紹介者が、応募者の能力を適切に評価できていないために起こります。
友だちとしてはいいヤツでも、仕事ができるとは限りません。
仲が良い友だちと、旅行に行くことになって、リーダーシップを発揮して宿の手配を素早くしてくれる人、全部やってもらうのが当たり前のような顔をして、待っているだけの人など、普段とは違う一面にびっくりした経験が、あるのではないでしょうか?
対策: リファラル採用は、落ちる可能性があることを、紹介する社員にも、応募者にも理解してもらうことが、大前提としてあります。
その上で、会社が求めている能力や具体的な評価基準を、社員に伝えることが重要です。
しかし、人事部ではない人間が、評価基準を理解し、友人に当てはめて評価するのは難しいです。
そこで、ある企業は、リファラル採用の声をかける基準を「一緒に働きたい人かどうか」の1つだけにしたそうです。
社員にはわかりやすく、声もかけやすいですよね。
応募していただいた後は、人事部が審査し、判断すればよいことですね。
2)紹介者と応募者の関係性が希薄で、採用になったが入社後すぐにやめてしまった
原因: 紹介者がインセンティブ目当てで紹介する。
SNSで募集し、応募してきた人を会社に申請。
採用に当たっては、能力的に不安があったが、リファラル採用なので、社員がフォローするだろうと期待して採用してしまった。
対策: 紹介者へのインセンティブは、現金以外のものがおすすめです。
インセンティブが、10万円以上になるとトラブルが起こる確率が高いというアンケート結果も出ています。
面談へ進む前に、紹介者と求職者、上司になる予定の人と、3者でカジュアル面談をした後で、応募するかどうか決めてもらうなど、コミュニケーションを図る機会を設け、相互の理解を深めることが重要です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は【リファラル採用】「中小企業あるある」
をお伝えしました。
会社に合わないレベルの人に声をかけてしまい、不採用になり、人間関係がおかしくなった。
紹介者と応募者の関係性が希薄で、採用になったが、入社後すぐにやめてしまった。
まだまだ、「中小企業あるある」がありますので、次回はパート2ということで、引き続きお伝えしますね。
中小企業で、応募が少なく、社風に合った人材を採用できないので、リファラル採用に興味があるという方は、ご連絡ください。
ご一緒に、優秀な人材獲得のために頑張りましょう。