「中小企業採用大全」シリーズ
第7回目は就業時間です。
朝9時から夕方5時って、いつ誰が決めたのでしょうか?
1日8時間労働って誰が決めたのでしょうか?
中小企業は、一般的ルールから脱却することから始めましょう!
労働基準法
まずは、就業時間について、労働基準法ではどのように記載されているのか、確認してみましょう。
労働時間・休日に関する主な制度
法定の労働時間、休憩、休日
- 使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。
- 使用者は、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えなければいけません。
- 使用者は、少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければなりません。
- 深夜業とは、午後10時から翌日午前5時までの間に労働させることをいいます。深夜業に対する割増賃金は2割5分以上となります。
毎朝9時までに出勤できる人は限られている
毎朝、9時に会社に出勤できる人って、かなりの制限があります。
住まいは、通勤時間が、片道1.5時間くらいまでの距離に住み、出勤するための交通機関を確保している人になります。
赤字鉄道が次々廃線になっていますが、交通手段があり、自力で外出できる人です。
そう考えると、9時までに出勤できる人って少なく感じませんか?
例えば、朝9時ではなく、10時なら出勤できる人が増えそうです。
毎朝ではなく、週に1度なら出勤できる人も、いるかもしれませんね。
1カ月に1度なら、会社から離れた場所に住んでいても働けそうです。
介護をしている人も、1日だけの出勤なら、その日だけヘルパーさんに頼むと働ける人も出てきます。
11時から14時、3時間労働の生産性
ある、輸入代行会社の話ですが、パート従業員を11時〜14時勤務で募集したところ、応募が殺到したそうです。
最初は10時〜14時で、1時間の休憩有りで募集したのですが、面接に来た方が「11時〜14時でお昼休憩なし」にできないか、相談があったそうです。
子どもを幼稚園や小学校に送り出した後、11時までに自分の家の用事を済ませてから、働きたいというのです。
働く時間は同じ3時間なので、試しに「10時〜14時で1時間の休憩有り」と「11時〜14時でお昼休憩なし」の両方で募集したところ、全員11時を選択したそうです。
そして、たった3時間なので、とっても集中して作業をしてくれているそうです。
私は、社長本人からこの話を直接聞いたのですが、「本当、集中力半端ないよ」と感心していました。
働ける時間:それぞれの事情
またまた、私の周りの方の例ですが、女性で夜の事務仕事があったらしたいという方が、意外に多いのです。
25年以上前の話ですが、以前働いていた会社で、海外に長期滞在するためのお金を頑張って貯めるとのことで、3つ仕事を掛け持ちしている方がいました。
事務能力に長けた女性でしたが、夜に事務職がなく仕方がないので、宴会場で働いていると言っていました。
実は私も、20代前半の働き始めたばかりの頃、月給だけでは厳しかったので、スキマ時間に働けないか、色々探しました。
お酒の匂いが苦手なので、飲食店ではない所を探したのですが、なかなか見つかりませんでした。
近所のパン屋で朝働こうかと思いましたが、4時から9時の募集で、9時までパン屋で働いては、9時からの会社に間に合いません。
その時調べて、深夜にキーパンチャーの仕事が、多くあることを知っていましたので、彼女にすすめてみました。
私が夜の仕事を探していた時は、オフコンにさわったことがなかったので、キーパンチャーの仕事は応募しませんでしたが、人は様々な理由から、スキマ時間で働きたいと思っているのです。
もう1度、就業時間を考えてみてください
あなたの会社で、今の就業時間以外の時間で働きたいという人がもしいたら、受け入れることができないか、もう1度考えてみてください。
在宅で、または家の近所で、朝5時から8時までの3時間なら働ける人は、多いと思います。
夜勤で夕方から早朝までの8時間や6時間の労働ではなく、夜7時や8時から10時11時までの3時間働きたい人も、多いと思います。
中小企業は、柔軟にスキマ時間を狙いましょう!
まとめ
今回は、中小企業採用大全:就業時間はスキマ時間を狙え
を、お伝えしました。
スキマ時間のバイトが人気です。
「この時間にこの職種?!」と意外性を突いてみると、応募が殺到するかもしれませんよ。
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ご一緒に、優秀な人材獲得のために頑張りましょう。