中小企業採用大全:「仕事内容」は小学5年生を想定して、説明文を書こう
「中小企業採用大全」シリーズ
中小企業ならではの戦略をお伝えします。
第4回目は「仕事内容」についてです。
中途採用者は、仕事内容を熟読する
中途採用の求職者は、何を基準に転職先を探すでしょうか?
もちろん、その方の転職したい理由にもよりますが、どうしてもこれをやりたくて転職するという人は、一部です。
ほとんどの人は、今の会社をやめる、またはやめたいので、次を探します。
そこで、求人サイトを見ながら「この仕事ならできる」「これは大変そうだな」と見るわけです。
求人サイトに掲載している「仕事内容」の現実
では、転職を検討している人の気持ちになって、求人サイトを見てみましょう。
Indeedで、「営業」とだけ入れて検索してみました。
当社が開発している製品・サービスの説明・販売・フォローアップの法人向け営業をお任せします。
これだけでは、よくわかりませんね。
法人の新規開拓は、指導していただけるのでしょうか?
ノルマは?
販促ツールは、用意されているのでしょうか?
疑問がどんどんわいてきます。
来店型保険ショップでの営業・販売。
お客様の保険に関する疑問や悩みのご相談に乗るお仕事です。
こちらは、自分で来店型保険ショップに行ったことがあれば、なんとなくやることは想像がつきますね。
でも、「お客様の保険に関する疑問や悩み」って、具体的にどのような相談なのでしょうか?
自分には答えられないと、不安に思うのではないでしょうか。
例えば、
「子どもがうまれたので、学資保険に入るならどこがいいですか?」
「今加入している保険って、死んだ時いくらもらえるのですか?」
などのご質問にお答えし、お客様の疑問や悩みのご相談に乗るお仕事です。
想定されるよくいただく質問に対する答え方は、研修でしっかりお伝えしますので、安心してエントリーしてください。
と、書いてあると、だいぶハードルが下がりますね。
このようなのも見つけました。
【ポイント!!】
⏩️2022年度決算過去最高売上高4181億円達成!
⏩️集客含め売れる仕組みあり!マニュアルも完備!
⏩️だから未経験でもしっかり稼げる!
「安定/安心の環境で収入もプライベートも充実したい」
「今よりもっと良い職場で働きたい」
「努力がしっかり評価、昇給、昇格に繋がる会社がいい」
「やるんだったらマジでガッツリ稼ぎたい!!」
→どれか一つでも当てはまる方はぜひご応募ください!
う〜〜〜ん、脳内が「ガリガリ営業」になっているようで、仕事の内容の説明というより、会社の売り込みになっていますね。
まあ、そういう意味では、自社の風土をよく表現できているとも言えますね(笑)
業界の常識は、一般の人には新発見
業界の人にとっては当たり前のことでも、その業界の外の人から見たら、「すごい!」ってことがよくあります。
それを、丁寧に一般の方にも説明をしたら、バカ売れしたという商品があります。
工程が複雑な伝統があるものは、1工程、1工程、動画や写真で説明されたら、欲しくなってしまいますね。
私が最初にお世話になったジュエリー業界は、形見でいただいた古い指輪やブローチを、新しいデザインで作り直すということは、業界として常識です。
どのお店でも昔からやっていることです。
私もお客様がデパートの宝石売り場に持ち込んだ古い指輪の石を使って、新しいデザイン画を3つくらい描いて、その中から1点選んでいただき、お作りしたことが何度もあります。
しかし、粗利が大きく取れないため、積極的にお客様に勧める店が少ないので、大々的に「リサイクルフェア」をすると、話題になります。
業界の常識的仕事内容も丁寧に説明しよう
これが、意外に難しいものです。
そこで、コツをお伝えしましょう。
小学生が、地域の会社を訪問する授業がありますね。
あなたの会社の近くの小学校から、「ぜひ、社会科見学にご協力をお願いします」と頼まれたと想像してみてください。
あなたの会社はどんな会社で、社員はどんな仕事をしているのか、説明しなければなりません。
さて、小学5年生にもわかるように、何と説明すれば良いでしょうか?
小学5年生向けだと思って、簡単な言葉を使って丁寧に説明するぐらいで、丁度良いのです。
それくらい丁寧に書いて、未経験者は、はじめてイメージできるようになると思ってください。
そんなことで、応募が増えるのかと思うかもしれませんね。
でも、効果は絶大ですよ。
まとめ
今回は、中小企業採用大全:
「仕事内容」は小学5年生を想定して、説明文を書こう
をお伝えしました。
丁寧に説明した結果、難しそうな印象になってしまったら、
「研修でしっかりやるので、大丈夫です」
「今活躍している先輩も、未経験からスタートしています」
などの、安心要素も入れましょう。
採用戦略のコンサル、採用サイトの制作は、ご連絡ください。
ご一緒に、優秀な人材獲得のために頑張りましょう。